日韓近期漢學出版物(十)
16、民間漁業協議と日中關系
出版時間:2014年11月
作 者:陳激 著
出版單位:東京:汲古書院
內容簡介:
日本と中國は、経済、文化など多くの分野において、切っても切れない相互依存關系にあることは、いうまでもない。両経済大國の關系の良否は、當事國のみならず、アジア太平洋地域及び世界の平和と発展にも重大な影響を及ぼしうる。しかしながら、2010年の中國漁船拿捕事件以來、尖閣諸島の周辺海域をはじめとする東シナ海は、緊張感が日増しに高まっており、日中關系に大きな影を落としている。東シナ海を一日も早く平和な海に戻し、日中關系を再び正常な発展への軌道に乗せたい、と多くの人々が愿っている。
しかし、こんな時こそ時代をさかのぼって、かつて中國との間に繰り返された漁業紛爭とその要因を検證し、今日の日中關系に與えた影響を探るのがより大切な作業ではなかろうかと考える。
本書では、1955年に日中両國の民間漁業団體によって締結された日中民間漁業協議に著眼し、國交回復以前の日中關系を論じる。その目的は、半世紀以上前の日中漁業問題及び日中民間漁業交渉の実態を明らかにすることにより、「漁業をめぐる問題」の根底に橫たわる今日的な課題の歴史的な背景を浮き雕りにし、日中共通認識の形成に寄與することである。
本書の第一章は、戦前期日本における遠洋漁業及び以西漁業の形成?発展の歴史を整理するものになっている。戦前の日中漁業問題及び、日本の遠洋漁業は野放図な漁場拡大政策によって発展してきたことと、その政策を無規制の公海自由原則が支えていたことについて、従來の研究よりも詳しく分析したつもりである。第二章は、占領期における以西漁業の実態を分析するものである。GHQと日本政府の漁業政策、以西漁業の企業経営と労使關系の特質、講和を進める中での漁業問題の扱いを検討し、日本漁船がマッカーサーラインを意識的に超えて操業するようになる背景を考察するものである。第三章は、中國側による漁船拿捕?船員抑留の実態と、日中民間漁業協議締結までのプロセスを分析するものである。
本書を通して、日本と中國が「戦略的互恵關系」の原點に立ち戻る意義を読者と共有できることを愿い、日中關系の改善にも資すれば幸いである。
17、黃帝醫籍研究
出版時間:2014年11月
作 者:真柳誠 著
出版單位:東京:汲古書院
內容簡介:
序 說 黃帝醫籍
第一章 『素問』
第二章 『針経』と『霊樞』
第三章 『難経』概說
第四章 『甲乙経』
第五章 『太素』
第六章 『明堂』
18、東アジアのなかの建長寺:宗教?政治?文化が交叉する禪の圣地
出版時間:2014年11月
作 者:村井章介 編
出版單位:東京:勉誠出版
內容簡介:
東アジアのなかの建長寺
蘭渓道隆の渡日をめぐる人脈―「東アジアのなかの建長寺」序說(村井章介)
東アジアをつなぐ禪思想―グローバルな禪(橫內裕人)
中世「江湖」の思想へ(東島誠)
博德と鎌倉―鎌倉時代の日本禪宗界(伊藤幸司)
北條時頼とその時代(高橋典幸)
北條氏の政治思想(本郷恵子)
鎌倉における仏教史點描(高橋秀榮)
建長寺略史―禪の源流から本流へ(三浦浩樹)
蘭渓道隆と建長寺
蘭渓道隆と泉涌寺僧の交流―南宋禪教僧と泉涌寺の両ネットワークから見る(西谷功)
建長寺の開山―蘭渓道隆と北條時頼(館隆志)
?コラム―道隆出蜀(彭丹)
蘭渓道隆の墨跡(西尾賢隆)
建長寺の蘭渓道隆像(高橋真作)
?コラム―蘭渓道隆の頂相―建仁寺西來院調査報告を中心に(淺見龍介)
中世鎌倉の渡來僧─建長寺?円覚寺を中心として(佐藤秀孝)
建長寺船の派遣とその成果(榎本渉)
?コラム―建長寺と稱名寺―清規?規式を通して(永村眞)
禪宗と政治
鎌倉仏教と禪(菊地大樹)
鎌倉幕府と禪宗(中村翼)
北條得宗家の禪宗信仰を見直す―時頼?時宗と渡來僧との交際から(橋本雄)
?コラム―建長寺創建本尊と北條時頼の信仰(瀨谷貴之)
日本五山と呉越國?北宋?南宋(西山美香)
室町時代の鎌倉禪林(川本慎自)
鎌倉五山?京都五山と尼五山(山家浩樹)
禪林の文化
中世都市鎌倉と禪宗寺院(高橋慎一朗)
『建長寺指図』と仏殿?法堂?眾寮(野村俊一)
鎌倉の禪宗庭園(三浦彩子)
鎌倉の中世石造物と建長寺開山塔―その造立背景(古田土俊一)
建長寺の伽藍神と圣僧(奧健夫)
?コラム―鎌倉禪林と「鎌倉派」仏畫(林溫)
鎌倉時代禪宗寺院の吃茶(禰津宗伸)
建長寺の學問―玉隠英玙を中心に(西岡芳文)
鎌倉武士と和歌―続后拾遺集をめぐって(小川剛生)
19、日韓關系の爭點
出版時間:2014年11月
作 者:小倉紀蔵、小針進 合編
出版單位:東京:藤原書店
內容簡介:
第Ⅰ部 日韓關系の爭點
第1章 現狀——韓國はどう変わってしまったのか
第2章 分析——日本と韓國のどこに問題があるのか
第3章 提言——日本人と韓國人は何をすべきか
第Ⅱ部 日韓國交正常化五十年を目前に
朝日新聞「慰安婦」報道をめぐって 2014.10
日韓の新しい共生戦略を考える(小此木政夫)
長い葛藤の物語(若宮啟文)
過剰な贖罪意識が認識を誤らせた(黒田勝弘)
日韓關系をとりまく環境変化と今后の課題——市民の目線から(小倉和夫)
中國の臺頭と日韓關系(金子秀敏)
二つのソウル発報道をめぐって(小針進)
われわれは「認識」以前の段階にいる(小倉紀蔵)
20、中國朝鮮族村落の社會學的研究:自治と権力の相克
出版時間:2014年11月
作 者:林梅 著
出版單位:東京:御茶の水書房
內容簡介:
序 章 自治と中國村落社會
第一章 國家と民族のはざまの歴史
第二章 政治政策と生活実態の乖離
第三章 村民委員選挙に現れる村民の自治
第四章 観光開発に見られる村の意思と國家の力
第五章 國境を越えた労働移動にともなう村落における「留守」システム
第六章 墓地をめぐる行政の力と村の意思
第七章 村における包摂と排除の仕組み
終 章 自治と権力の相克を乗り越えて